綴琴大観

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ここは、オートハープの御説明と種類のページです。
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最初は、オートハープの御説明です。

オートハープは弦楽器です。
「共鳴箱・操作板・弦を持つ楽器をハープと分類する」とする大きな
分類法ではハープに属します。
高さ約60センチメートル、横幅約30センチメートル、厚みは
コードバーホルダーを含めて約8センチメートル程の大きさで、
ボディ全体が共鳴箱となっておりその上に36本の約3オクターブ半の
弦が張ってあります。

弦は2Fから5Cまであり、低音部は主要音のみで、中音部・高音部は
12音のクロマティックスケールが主流です。

楽器中央から下の部分に、左右に渡り21本もしくは15本の
コードバーが取付けてあり、コードバーにはそれぞれコードボタンが
付いています。
コードボタンを押すことによって、36本の弦の中から自動的に
和音の構成音を選択出来る仕組みになっており、1本のコードバーで
1つの和音を弾くことができます。

弦楽器には弦を押さえて音の高低をつけるものがありますが、
オートハープの弦は開放弦でコードバーに付いているフェルトで
他の音をミュートする事によって和音を作っていきます。
この仕組みが発明されたことにより現在のオートハープが作られました。

そのため一本いっぽん弦を弾くのではなく、2〜3本から数十本の弦を
ほぼ同時にピッキングしたり、時には36本全部をストロークします。
たとえば、C のコードボタンを押していれば、低音部、中音部、高音部
どこを弾いてもドミソ以外の音は聞こえてきません。
左指でコードボタンを押し、右指にはピックを付けて演奏します。

比較的短時間で簡単な伴奏法をマスターすることができますが、
その反面、メロディを弾くときには的確なピッキングが必要となります。
また、重なる音のバランスや、リズムとメロディー、
高音部と低音部の使いこなし、バックアップのスーパーピッキングから、
身震いするような滑らかでシンプルなストロークなどの本格奏法に
おいては努力が必要で、よりいっそうオートハープの魅力をひきだすものです。
アレンジやフレージング、強弱などは個々により様々な表現が可能で、
その独創的な表現はオートハープ固有の音楽の幅を広げます。

オートハープは、メロディ・リズム・ハーモニーを一台でこなせる
コンパクトな楽器のひとつで大変魅力のある楽器です。

愛好者は、アメリカ、日本、カナダ、ドイツ、イギリス、スコットランド、
フランス、オーストラリア、ニュージーランド、インド、中国、韓国など
世界中におり、フォーク、ブルーグラス、オールドタイム、ジャズ、
クラッシック、ハワイアン、ポップスなどオートハープの特徴を
駆使した演奏を楽しんでいます。

  

ここからはオートハープの種類についてのお話です。   
ここでは、主に国内市場において比較的入手しやすい   
量産タイプのオートハープのご紹介をしています。

バーの数

オートハープには、21本のバーが付いているものと15本のバーが
ついているものがあります。

21バーは3列に7個のボタンが配置されており、低音側には
マイナーコード(短三和音)、中央にセブンスコード(属七和音)、
高音側にメジャーコード(長三和音)が並んでいるのが主流です。

15バーのオートハープは8個と7個のボタンが2列に配置されており、
低音側にメジャーコード、高音側にマイナーコードが並び、
セブンスコードは関連のコードとコードの間に配置されています。

トップ

サイド&バックは合板ですが、トップ(表板)には
合板と単板がありそれぞれ響きが異なります。
また、使用される木材の種類によっても音色が異なります。

ピックアップの有無

21バーのオートハープには、ピックアップが内蔵されている
タイプがあります。
ピックアップにより音響の変化がつけられ、音量などの問題点を
カバーする事ができます。

弦の種類

オートハープには、大きく分けてアンカーで弦を止めるものと
ピンで弦を止めるものの2つタイプがあります。
その為、弦はボールエンドとループエンドの
2種類があります。
ファインチューナー付きのオートハープは
ボールエンドの弦を使用します。
音質、弦の太さ・長さ、色、音域など
ニーズに合わせて交換することができます。

その他

最近では量産品以外に、コードバーの数や素材の種類等を
選べるセミオーダー品や、バーの並べ方から塗装仕上げの
方法まで個別にオーダー出来るカスタムクラフトタイプが
アメリカ各地のビルダーによって注文製作されています。
これらの中にはダイアトニックスケールにチューニングし、
それに準処したコードバーを装着したハープもあります。

*「綴琴往来案内」のページでもオートハープのご紹介をしております
トップページ「綴琴往来」ボタンからご訪問ください

ボーダーライン

オートハープは単なる伴奏楽器ではなく、その魅力は底しれず、
魅力を探ることで貴方のオートハープライフに光が灯りますよう
綴琴往来では本格オートハープの魅力や奏法についての
お話をしたり、ご紹介をしています。語りや音楽療法、生涯学習の分野においても、
オートハープの魅力を充分に発揮しそれぞれの目的に添った
オートハープを楽しみ、意見交換をすることによりお互いに
向上することを願っています。     
また    綴琴往来はオートハープの情報交換を主な目的にしておりません
が、独自の地域性を生かし国内における店舗情報・在庫状況・
展示状況などを常にリアルタイムでリサーチしています。
その他、国外カスタムクラフトタイプの
個人輸入や演奏体験談など興味深いお話が満載です。     
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