綴琴戯術

第八講 「ひとりぼっちの旅」をお手本に



「ちいさな努力で大きな効果」
綴琴戯術のちすもんですー。

さて今回の綴琴戯術のタネ。
「弾いて歌ってフォークソング」です。

世はどういう仕掛けかフォークブーム。
お仕事の現場を離れるメイドインオキュパイドジャパンの方々が
かつての青春時代をもう一度と言うことで、ギターを手に
唄いだされています。
もちろん、全ての方々が唄っておられたワケではありません。
オキュパイドジャパンの皆様、
それぞれに青春時代に打ち込まれた趣味をもう一度ということで、
タテカンを作ったりアジビラ切ったり火炎ビンを投げたりと・・・(笑)

さて、フォークソングといいましたら演奏もさることながら
楽器をかき鳴らしてのお唄という部分も大切です。
こんなときにオートハープで何が困るかといいましたら
「唄うにゃコードが足りない」ってやつです。
そこをなんとかしましょう綴琴戯術!
コードの無い部分はメロを弾くことでごまかしてしまおうと言うのが
今回のテーマです。

まず
「hitori01.mp3」をお聞き下さい
これは
 D A D F#m F#m F#m F#m/G G G G G D
 G G G G D D G D D/Em Em EmD D D A
って弾いています。
「をぃっ!早速バー5本かいっ!」って方。
はい、簡易版も用意してします。
 D A D F#m F#m F#m F#m/G G G G G D
 G G G G D D G D D/A G A D D D A

しかし、ここを唄う場合に伴奏コードをかき鳴らすとしますと
 D/F#m/G/D/G/D/Em/D/A
とやっぱりEmが必要になっちゃいます。
そこでこのEmの部分を唄いながら「A G A D−A」って
弾くわけです。
つづきまして「hitori02.mp3」をお聞き下さい
フレーズとしては繰り返しで最後だけ違っています。
タブは
 D A D F#m F#m F#m F#m/G G G G G D
 G G G G D D G D D/ A A D D D
です。
伴奏コードの展開も
 D/F#m/G/D/G/D/A/Dです。

さて展開部です
「hitori03.mp3」をお聞き下さい
タブは
 A A G A D G D/G D E7 D A
「E7」はAで代用効きますから、
 A A G A D G D/G D A D A
でもいいのですが。
伴奏コードを鳴らす場合は、
 A/D/G/E7/A
と展開するほうがなんかいいわけです。
が、そうです「E7のバーは遠い」のです。
唄いながら左手の指でツィスターゲームやっている場合ではありません。
 <(若い皆さんで「ツィスターゲーム」を知らないヒトは、
   親御さんにお聞き下さい)
そこでまたまたメロ弾きです
 A/D/G D A D A
と弾くと、なんかカッコがつきますです。

では
「hitori04.mp3」をお聞き下さい
タブは
 A G A G G A G G D D G D A
 G G G G A D
となります。
さて、ここで伴奏コード。
 G/Gm/D/A/G/D
はい、いきなりドミナント行っちゃってくれます。
こういう展開はかつてのフォークソングによく見られる展開ですが、
オートハープの場合困ってしまいます(笑)
でもサブドミナント弾き続けてごまかすのもみっともない。
はい、ここでまたまたメロ弾きですー。
 G/G A G/D/A/G/D

伴奏バーがなくっても充分に唄えたと思います。
クロマチックのオートハープには必要な弦はすべてあります。
コートバーはあくまでも補助具であって、全面的に
頼るようなものでは無いということですね。

ではメロ弾きを入れながらの伴奏をお聞き下さい
「hitori05.mp3」