第六講 「Mr. Lonely」をお手本に「ちいさな努力で大きな効果」 綴琴戯術のちすもんですー。 さて今回の綴琴戯術のタネは・・・・・ ジェットストリーム・・ジェットストリーム・・ジェットストリーム・・ ♪遠い地平線が消えて、深々とした夜の闇に心を休める時、 はるか雲海の上を音もなく流れ去る気流は、 たゆみない宇宙の営みを告げています。 満天の星をいただき、 果てしない光の海をゆたかに流れゆく風に心を開けば、 きらめく星座の物語も聞こえてくる夜の静寂の、 なんと饒舌なことでしょうか。 光と影の境に消えていった遥かな地平線も瞼に浮かんでまいります。 綴琴往来があなたにお送りする音楽の定期便。綴琴戯術 皆様の夜間飛行のお供をするパイロットは私、ちすもんです♪ はい、ちすの世代の皆様にとってこのナレーションは 懐かしいものだと思います。 「ジェットストリームを聞いてラジオ講座」というのが ちすの高校のときの夜の日課でした。 と、言うことでジェットストリームのオープニングといいましたら 「Mr. Lonely」ですーっ!! と、いうことで 今回の綴琴戯術はこの「Mr. Lonely」をやってみたいと思います。 ではではコードタブです。 C C CFC/Em Em EmFEm/F F FCF/ G G7/ C C CFC/Em Em EmFEm/F F FCF/ G G7 CCC/ GC C CGC/GC C CF/F GFGCD* /G7 / C C CFC/Em Em EmFEm/F F G G/C はい、簡単ですね。 それにコードの転調も簡単です。 今回の音源はキーを「D」で弾いておりますので、 音源に合わせて弾かれる場合には一つ音を上げてクダサイませ。 <(手抜き(笑)) ちなみに古い15バーのオートハープをお持ちの皆様にとって よくネックとされるのが「Emのバーが無いっすー」 って事なんですが、これはろくすっぽ使わないバーの フェルトを貼りなおしてEmのバーをお作り下さい。 そもそもが米国モノです。そのままで使えるなんて考えるのが 大間違いでして・・・<(言うかぁ!) ではでは「Lonely02.MP3」をお聞き下さい。 ポイントとなりますのは「D*」 わざわざ「*」つけたのはこの曲においてはここをどう目立たせるか ということが目立つネタだからです。 そこで前半を低音中心にして後半の盛り上がりを強調してみました 「Lonely03.MP3」 はい、派手になりましたね(笑) さてさて、つづいては第2節。 この「Mr. Lonely」はとっても美味しい曲でして、 同じコード進行であたかも違うフレーズを弾いているように 見せることができることです。 と、言うことで、お手を目一杯高音部にシフトして下さい。 「Lonely04.MP3」 ただただピンチしているだけでそれなりのメロになる。 うーん。オートハープって美味しい楽器です(笑) この場合ベースを派手に強調するほうが効果的です。 え゛?・・・面倒くさい・・・まったくもぅ。 そんな場合には低音部は親指のサムピッキングを広めにするだけで それなりのモノになりますです。 「Lonely05.MP3」 さてさて、エンディングです 「Lonely06.MP3」 ここで皆様に覚えておいていただきたいものは 最後の1音「ピンーッ!」です。 そう、これこそがオートハープの醍醐味。 とくにセッションで演奏されるときはこれは無敵のものとなります。 演奏が終わって、音の小さなオートハープの存在が消え去ろうとするとき。 最後の最後でかます、おきて破りの「ピンーッ!」 この1音で聴かれている皆様に 「あぁ、オートハープが居たんだ」と思っていただける事ができます。 美味しくラーメンをいただいて、ふと歯の裏に残る感触。 「何だろう」と思って噛んでみたらそれが粒胡椒の最後の一粒で、 口中に広がる辛味が一気にラーメンの残り香を 変えていく瞬間。 そう、この「ピンーッ!」こそがその一粒の粒胡椒なのです。 ただし、場合によってはセッションの他の楽器担当の方々から ヘち殴りを食らうことがありますので、ご使用の際には 「右見て左見て」にご注意下さいませ(笑) ♪夜間飛行のジェット機の翼に点滅するランプは 遠ざかるにつれ次第に星の瞬きと区別がつかなくなります お送りしておりますこの音楽も 美しく、 あなたの夢に、溶け込んでいきますように 綴琴往来がお送りした音楽の定期便、綴琴戯術「第六講」 夜間飛行のお供をいたしましたパイロットは私、ちすもんでした また綴琴戯術「第七講」でお会いいたしましょう♪ |